なぜ紙幣に肖像が描かれているのか?
どこの国の紙幣にも必ずと言っていいほど、肖像が描かれています。
日本円は2004年にデザインが一新され、一万円は以前と同じく福沢諭吉、5千円は初の女性で樋口一葉(2千円に紫式部が描かれていますが肖像ではないので)千円には野口英世が描かれています。
それまでの紙幣では一万円は福沢諭吉、五千円は新渡戸稲造、千円は夏目漱石でしたので、おつりが新紙幣で返ってくると何だかドキドキしたものです。
一万円のみ肖像が変わっていないのですが、新紙幣では偽造防止技術が多く用いられており、同じ肖像でもよく見るとインキが表面から盛り上がっていたり、ホログラムやピンクのパールインクが用いられていたりと、同じ額・同じ肖像でもこんなに違うお札なんだなぁと思ったものです。
ところで、なぜお札に肖像が描かれているのかというと、それは第一に偽造防止です。
今は上記のような特殊な技術を用いた偽造防止技術がありますが、昔は肖像が一番偽造防止に役立っていたそうです。
人物の目や細かいシワなど、顔の特徴は偽造するのが難しく、また偽造できたとしても以外と見破れるみたいです。
その他にはお金に親しみを持ってもらうために、肖像画が残っていて知名度のある偉人や文化人を描いており、また、五千円が女性である樋口一葉になったのは、女性が社会進出をしてきているという世間の風潮を表しているそうです。
しかし実は1881(明治14)年、今から130年も前に女性の肖像入りの紙幣が発行されていました。
神功皇后札(じんぐうこうごうさつ)という改造紙幣で、日本で最初に肖像が入った紙幣です。最初の肖像は何と女性だったんですね!
ですがこの神功皇后は170年-269年の時代の人物なので、肖像画は残されていません。
なので紙幣に描かれた肖像画は想像で描かれたものであり、その原版を制作したのはイタリア人技術者エドアルド・キヨッソーネだったため、肖像画はふくよかな外国人女性のような風貌になっています。
20数年後の紙幣は一体誰が描かれるんでしょうかね?